新人司法書士のための決済マニュアル その①(決済とは、事前準備)はこちら
新人司法書士のための決済マニュアル その②(事前準備)はこちら
では、今回は申請書作成から決済前日までの流れです。
決済当日までの事前準備
申請書と捺印書類の作成
申請書や捺印書類については、法務局のホームページや専用のソフト、
書籍などを参考にして作成します。(詳細はここでは割愛します)
決済当日に受け取る予定の書類(抹消書類や捺印書類など)は、当日見落としがないよう、マーカーを引いておいて、PDF添付をしたり確認をしたら赤ペンで✓をつけるようにしています。
オンライン申請での登記原因証明情報のPDF添付漏れは一発取下事由となり、司法書士として命取りです。
見落としがない方法を自分なりに見つけて書類作成をしましょう。
緊張の前日
いよいよ明日決済、という日に何をすべきかまとめました。
各関係人に日時・場所の最終確認
※不動産屋さんは水曜お休みのところが多いので、木曜決済の場合は火曜にするのがお勧めです。
前日に電話をする順番です。
①買主仲介ももに日時の確認をする
②①の内容を売主仲介おくらに伝える
なぜこの順番か?がぱっと分かる=決済を理解しているということです。
なので、少し考えてみてください。
まずは、決済の流れのおさらいです。
そして今回は片手仲介です。
<豆知識ひとやすみ>
決済は、融資銀行で行います。
融資を受ける(お金を借りる)のは、、、かぶです。
かぶの面倒を見ているのは、、、ももです。
なので、場所を提供する融資実行銀行と一番やり取りしているのはももです。
だから、ももに聞くのが一番正確なのです。
あれ?融資銀行に聞いたらいいやん。って思われた方、鋭いです。
しかし、融資銀行に前日直接確認することは、あまりありません。
なぜなら、「ももの顔をつぶすことになるから」らしいです。
よくわからん。でしょ?
決済の考え方として、「仲介さんがメインだ」と教えてもらいました。
仲介さんの顔をたてて、司法書士は裏方に徹する。ということらしいです。
なので、前日に融資銀行に「明日の時間の確認で」と電話をすると、
融資銀行が「仲介さんの段取りが悪いな」と思ってしまいかねない。
だから直接融資銀行には確認しない。
と、教えられました。
ももに確認した後に、必ずおくらに連絡をします。
なぜなら、ももがおくらにしっかり伝えていないことが、結構あります。
大の大人が何人も集まっているのに、
何でこんなことが割と頻繁に起こってしまうんだろう。
と思うくらい、売主仲介さんに電話すると
「え?11時って聞いてるけど!!」とか言われます。
必ず売主仲介さんまで連絡しましょう。
持ち物の確認
遠足みたいになってきましたが、
必ず前日に確認するようにしています。
書類関係 | ・登記情報 ・捺印書類(買主、売主とファイルを分けておくと当日スムーズです) ・領収書※(忘れがち!!) |
その他 | ・名刺 ・ボールペン(最低3本) ・印鑑(書類受取りなどあれば必要なので) ・朱肉 ・印鑑マット ・印鑑ふき |
おまけ | ・手鏡(身だしなみに) ・お水(落ち着くために) |
※決済当日に登記費用をいただくことが殆どです。その場で領収書をお渡しできるよう準備しておきます。
ここまで確認したら明日を待つだけです。
次回はその④(申請当日)です。
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